春先のわたしへ。同じ気持ちの子に置いていく手紙
spring — the day I finished.
桜が散ったあとの、まだちょっと寒い四月のこと。
カフェで一人、ノートパソコン開いて、お祈りメールを上から下まで数えてました。 たしか、その時点で12通。
「だめだ、わたし、どこにも行けないかもしれない」
そう思ったのを、今でもわりと鮮明に覚えてるんです。 今これを読んでくれてる子の中に、あの春先のわたしと同じ顔をしてる子がいる気がして、置いていく手紙のつもりで書きます。
あの頃のわたしへ
ねえ、みく。
たぶん今、ESがぜんぶ通らなくて、WEBテストで何社か落ちてて、説明会だけ予約画面で増えていく感じ、しんどいですよね。 インスタを見れば「内定いただきました」が流れてきて、見たくないのにスクロールしちゃう。 でも親には言えないから、家ではいつも通り「就活、ぼちぼちだよ」って言ってる。
うん、わたし、その時期のこと、ちゃんと覚えてる。
最初に言っておきたいのは、あなたの頭がわるいわけじゃないってこと。 WEBテストで落ちたのは、対策の優先順位を間違えてただけ。 ESが通らなかったのは、そもそも倍率がふつうに高かっただけ。 それだけのことなんですよ。
わたしが二ヶ月後にやってたこと
春先のあの状態から、二ヶ月くらい経った頃、わたしは何をしてたかというと、
- WEBテストは解答ノートで「通過する作業」にした
- 浮いた時間で、面接で話す自分のエピソードを3本に絞った
- 「3社受かったらそこで決める」って、勝手に上限を決めた
特に最後のやつ、けっこう効いて。
数を打てば打つほど、自分が何を選びたいのかわからなくなっていくんですよね、就活って。 だから、自分の中でちっちゃくゴールを決め直した。
ぜんぶの子に同じやり方が合うとは思わないけど、「これ以上、傷を増やさない」ことだけは、自分で決めていい。
内定をもらった瞬間のこと
第一志望の大手商社から電話がきたとき、わたし、家のリビングにいて、母にだけ伝えました。 泣いたかというと、泣かなかった。 ただ、四月のあのカフェで12通並べてたわたしに「もうちょっとだけ生きて」って言いたくなった。
それくらいの距離だったんですよ、春先と内定までって。
今、しんどい時期の真ん中にいる子へ。 わたしから言えることは、たぶん「がんばれ」じゃなくて、
「優先順位を、ひとつだけ間違えなければいい」
これくらい。
WEBテストに時間を吸われない。 ESは数より、書き直しの回数で勝負する。 面接は自分のエピソードを3本に絞る。
ここだけ守れば、わたしと同じくらいのところには、ちゃんと着けます。
── ひとつだけ、入社後のはなしを
最後に、これは少し先のはなしなんですけど。
もし内定をもらって、入社して、それでも「ここ、わたしじゃないかも」って気づいた時。 そのときも、「就活でがんばったから」って自分を縛らないでほしいんですよね。
合わなかったら、辞めていい。 それは、就活をがんばらなかった人の選択肢じゃなくて、がんばった人だからこそ持っていい選択肢なんです。
参考までに、入社してから合わなかった子の選び直しについて、わかりやすく整理してる記事があって。 入社してから合わなかった子の選択肢を整理した記事
今読まなくていいです。 ブックマークだけして、忘れていてください。 いつか必要になった子だけ、ひらいてくれたら。
手紙のおわりに
to the girl crying in April —
あの春先の自分に渡したかった一通を、同じ気持ちの子に置いていきます。 こうやって、誰かに置いていけるくらいの距離まで、わたしは来れました。
だから、あなたも大丈夫。
— miku