使い回すテストセンターの結果は、どれになるのか
この記事の内容は 2026-09-04 時点のものです。
確認できていない範囲:自分のスコアは開示されないため、「どの回の手応えが良かったか」を客観的に確かめる手段はありません。この記事は受け直しの判断材料を並べるもので、受け直すべきかどうかの答えは出していません。企業ごとの通過基準も公表されていないため、扱っていません。
テストセンターの前回結果送信を使うと決めたあと、次に出てくる疑問がこれです。「複数回受けている場合、どの結果が送られるのか」。
答えは提供元がはっきり書いています。送られるのは常に最新の結果で、それ以前の回は選べません。
この一行が、受け直しの判断をすべて左右します。
目次
- 送られるのは最新の結果だけ
- 受け直すと、前の結果は選べなくなる
- スコアは開示されないので、手応えで判断するしかない
- 検査ごとに分けて受け直すという手がある
- 受け直しの回数にも制約がある
- 送る前に確認すること
- よくある質問
送られるのは最新の結果だけ
提供元の記述をそのまま引きます。
前回の受検結果とは最新の結果となります。それ以前の結果を送信する、あるいは選択することはできません。
(出典:リクルートマネジメントソリューションズ「テストセンターに関するよくある質問」)
「今までで一番良かった回を選んで送る」という使い方は、仕組み上できません。選択肢は「最新の結果を送る」か「新しく受け直す」かの2つだけです。
有効期限は「各検査の有効期限は最後に受検してから1年間」と書かれています。1年より古い結果は、最新であっても送れません。
受け直すと、前の結果は選べなくなる
ここが判断の分かれ目です。受け直すという行為は、前の結果を捨てることと同じ意味を持ちます。
たとえば、こういう状況を考えます。
- 3月にA社のためにテストセンターを受けた。手応えはそこそこあった
- 5月にB社の案内が来た。前回結果送信を使えば会場へ行かずに済む
- 「もう少し対策したから受け直したほうが良いのでは」と考える
- 受け直したが、当日の調子が悪かった
この場合、5月の結果が「最新」になり、3月の結果には戻れません。受け直しは、上振れを狙う行為であると同時に、下振れを引き受ける行為でもあります。
締切が詰まっていて対策時間が取れない時期に受け直すのは、この意味では分が悪い選択になりやすいです。締切の並び方を見てから決めたい場合は、当サイトの受検締切ダッシュボードに締切日時と形式を入れると、締切の早い順に残り時間が並びます。入力はブラウザの中だけで処理されます。
スコアは開示されないので、手応えで判断するしかない
受け直すかどうかを決めるとき、自分のスコアが分かれば楽です。しかし提供元は、こう書いています。
テストセンターID取得時の利用規約に記載されているとおり受検結果の開示はできません。
したがって、判断材料は自分の手応えと、その後の選考がどう進んだかという間接的な情報だけです。ここには「Webテストで落ちたのか、ES・面接で落ちたのか」が分からないという問題もあります。選考結果の連絡がいつ来るかについてはWebテストの結果はいつわかる?に整理しています。
確かめられないものについて判断に時間をかけても、精度は上がりません。時間切れになる前に決めるほうが、結果的に損が少なくなります。
検査ごとに分けて受け直すという手がある
全部を捨てるか全部を残すか、の二択ではありません。提供元は、検査ごとに前回結果送信をするか新たに受検するかを選べると書いています。挙げられている例は次のとおりです。
- すべての検査を受けなおす
- 性格検査のみ前回結果を送信する
- 能力結果のみ前回結果を送信する
- 英語能力検査のみ前回結果を送信する(英語能力検査を受けたことがある場合のみ)
- 複数の任意の検査のみ前回結果を送信する
つまり「能力検査だけ受け直して、性格検査は前回のものを送る」という組み方ができます。性格検査には受検時間がかかるうえ、対策で結果が変わる性質のものでもないので、ここを送信で済ませると当日の負担が減ります。
なお、SPIのテストセンターには性格検査のみ・能力検査のみのテストは用意されていない、と提供元は別のページで説明しています(出典:リクルートマネジメントソリューションズ「適性検査SPI3 よくある質問」)。企業が指定する検査の構成は選べませんが、そのうちどれを送信で済ませるかは受検者側で選べる、という関係です。
受け直しの回数にも制約がある
好きなだけ受け直せるわけではありません。提供元は次のように書いています。
1度の受検依頼に対して受検できるのは、1回のみとなります。(同じ企業であっても複数回受検依頼を受け取った場合は、その都度受検が可能です。)
受け直しの機会は、新しい企業から受検依頼が来たときに生まれる、という構造です。自分の意思で「今月もう1回受けておこう」とはできません。
加えて、欠席を2回すると受検の予約も前回結果送信もできなくなる、とも書かれています。予約を入れて行かない回が積み上がると、使い回しの手段まで失います。
送る前に確認すること
前回結果送信は、完了すると取り消せません。提供元も「送信するときにはよくご確認ください」と注意しています。操作の前に見ておくとよいのは次の3点です。
- その企業が英語検査を実施しているか。受検予約の際に画面上で確認できると案内されています
- 前回の受検から1年を超えていないか。超えていれば送信できず、受け直しになります
- 企業の受検可能期間内か。送信操作は期間内に行う必要があります
会場での受検を予約したあとで前回結果送信に切り替えることもできますが、その場合はマイページから予約をキャンセルしてから操作します。当日1時間前を過ぎるとキャンセルは画面上ではできません。
よくある質問
Q. 一番良かった回の結果を選んで送れますか
A. できません。提供元は「前回の受検結果とは最新の結果となります。それ以前の結果を送信する、あるいは選択することはできません」と明記しています。
Q. 受け直して悪くなった場合、前の結果に戻せますか
A. 戻せません。最新の結果が上書きされる形になります。受け直しは、この点を引き受けたうえで決める必要があります。
Q. 性格検査だけ前回のものを送ることはできますか
A. できます。提供元は検査ごとに選択できるとして、「性格検査のみ前回結果を送信する」を例に挙げています。
Q. 何回まで受け直せますか
A. 回数の上限そのものは公表されていませんが、「1度の受検依頼に対して受検できるのは1回のみ」と書かれています。受け直しの機会は受検依頼の数に連動します。
Q. 受け直すかどうか迷って決められません
A. スコアが開示されない以上、判断材料は増えません。締切が近いなら受け直さない、対策に使える時間がまだあるなら受け直す、というように、確かめられる条件(残り時間)で決めるほうが早く進みます。
Q. 前回結果を送っても受検料はかかりませんか
A. かかりません。テストセンターについて、提供元は受検料金は必要ないと回答しています。