WEBテスト対策公開

同じ形式が重なるように併願先を組んでよいか

この記事の内容は 2026-09-05 時点のものです。

確認できていない範囲:どの企業がどの形式を出すかを網羅した一覧は、提供元も公表しておらず、当サイトでも確認できていません。この記事は形式の側の構造を扱うもので、企業と形式の対応表は扱っていません。志望する業界を形式で選ぶことの是非も扱いません。

受ける形式が3つも4つもあると、対策がそのぶん割れます。「同じ形式を出す企業でエントリー先を固めれば、準備は一回で済むのでは」と考えるのは自然です。

先に結論を書きます。この考え方には根拠があります。ただし「形式が同じ=準備が同じ」ではなく、実際には科目の単位で重なりを見ないと外します。そして、結果そのものを使い回せるのはテストセンター形式だけです。

目次

  1. 準備が効く単位は「形式」ではなく「科目」
  2. 玉手箱とCABは、同じ科目を共有している
  3. 結果を丸ごと使い回せるのはテストセンター形式だけ
  4. 形式を絞りすぎると起きること
  5. 実際の組み方
  6. よくある質問

準備が効く単位は「形式」ではなく「科目」

各提供元は、科目の中身を公開しています。まず並べます。

玉手箱Ⅲ(測定項目:言語・計数・英語・パーソナリティ、所要時間合計49分、実施形態Web)

  • 計数理解テスト(四則逆算)
  • 言語理解テスト(大意把握)
  • 英語(200語から400語程度の文章を読み、設問が文章の論理と照らして正しいかを判断)

(出典:日本エス・エイチ・エル「玉手箱Ⅲ」

GAB(所要時間合計80〜90分、実施形態は紙・Web・テストセンター方式)

  • 言語理解テスト(論理):400字から800字程度の「主張をもった文章」を読ませる
  • 計数理解テスト(図表理解)
  • 英語(大意):50〜80語程度の英文を読み、設問に対する解答を英語で選択する。テストセンター方式のみ

(出典:日本エス・エイチ・エル「GAB」

CAB(所要時間合計72〜95分、実施形態は紙・Web・テストセンター方式)

  • 四則逆算
  • 法則性
  • 命令表
  • 暗号

(出典:日本エス・エイチ・エル「CAB」

同じ提供元の検査でも、中身はかなり違います。玉手箱ⅢとGABはどちらも言語と計数を測りますが、言語は「大意把握」と「論理」で別物、計数は「四則逆算」と「図表理解」で別物です。「日本エス・エイチ・エルの検査だから対策が共通」とはなりません。

玉手箱とCABは、同じ科目を共有している

一方で、意外な重なりもあります。四則逆算は、玉手箱Ⅲの計数理解テストと、CABの1科目目に、どちらも登場します。

説明の書きぶりも近く、玉手箱Ⅲの四則逆算は「簡単な四則演算を組み合わせた等式中の未知数を求めるための、迅速で正確な『推理能力』を見ます」、CABの四則逆算は「様々な等式中の、未知数の数字を求める問題を通して、おおよその答えを速く正確に求める能力を測定します」とされています。

つまり、IT・エンジニア職でCABを、他の業界で玉手箱を受ける、という並び方をしている人は、四則逆算の練習が両方に効きます。逆に、CABの法則性・命令表・暗号は他の形式に出てこないので、こちらは独立した準備が要ります。

TG-WEBも組み合わせ式です。判断推理力検査i9は言語・数理に関する論理的思考力を30分で測定するもので、ほかに考察力検査C3、事務処理能力検査J3、一般常識検査P3が並びます(出典:ヒューマネージ「TG-WEB ラインナップ」)。企業がどれを組み合わせたかで、受ける中身が変わります。

科目ごとの時間の配り方はWebテスト形式が3つあるときの時間配分に整理しています。

結果を丸ごと使い回せるのはテストセンター形式だけ

準備の重なりとは別に、結果そのものを送り回せるかどうかという軸があります。ここはテストセンター形式だけが特別です。

SPIのテストセンターには、過去1年以内に受検したことがあればその結果を別の企業に送れる「前回結果送信」があります(出典:リクルートマネジメントソリューションズ「テストセンターに関するよくある質問」)。1回受ければ、条件を満たす限り複数社に送れます。

自宅受検の形式にはこの仕組みがありません。SPIの実施方法はテストセンター・WEBテスティング・インハウスCBT・ペーパーテスティングの4つで(出典:リクルートマネジメントソリューションズ「適性検査SPI3 よくある質問」)、WEBテスティングは企業ごとに受け直しです。

「同じ形式を集める」の効果は、テストセンター形式で最大になります。受検回数そのものが減るからです。詳しくはテストセンターの結果は使い回せるのかWebテスティングは毎回受け直しなのかを参照してください。

形式を絞りすぎると起きること

ただし、形式を軸に併願先を選ぶことには副作用があります。

  1. 企業と形式の対応表が公開されていない。提供元も企業一覧を出しておらず、当サイトでも網羅は確認できていません。「この会社は玉手箱のはず」という前提で組むと、案内メールで違う形式が来た時点で崩れます
  2. 同じ形式でも実施方式が違うことがある。GABは紙・Web・テストセンター方式があり、英語(大意)はテストセンター方式のみです。形式名が合っていても、科目構成が同じとは限りません
  3. オプションで科目が足されることがある。GABのWebテストには、言語と計数以外にオプションで1科目追加できる「WebGAB Plus One」があると案内されています

形式を集めるのは、志望先を決めたあとに「順番と準備を寄せる」ための道具であって、志望先そのものを決める軸にはしないほうが安全です。

実際の組み方

現実的な手順に落とすと、こうなります。

  1. すでに受けると決めた企業を並べ、案内が来ている形式を書き出す。推測ではなく、届いた案内に書かれているものだけを使います
  2. テストセンター形式が2社以上あるか見る。あるなら、1回受けて残りは前回結果送信で済む可能性があります
  3. 科目の重なりを見る。四則逆算のように複数形式に登場するものは、練習が回収されやすい科目です
  4. 重ならない科目だけに、追加の時間を割り当てる。ここが実際に増える準備です

締切と形式を並べて残り時間を出したいときは、当サイトの受検締切ダッシュボードが使えます。企業名・締切日時・形式を入れると締切の早い順に並びます。入力はブラウザの中だけで処理され、どこにも送られません。

よくある質問

Q. どの企業がどの形式を出すか、一覧はありますか

A. 提供元は公表しておらず、当サイトでも網羅した一覧は確認できていません。届いた受検案内に書かれている形式を、そのつど確かめるのが確実です。

Q. 玉手箱の対策はGABにも効きますか

A. 科目が異なります。玉手箱Ⅲの言語は大意把握、GABの言語は論理で、計数も四則逆算と図表理解で別物です。同じ提供元でも、そのまま流用できるとは限りません。

Q. 玉手箱の対策はCABに効きますか

A. 四則逆算は両方に登場します。ただしCABの法則性・命令表・暗号は玉手箱Ⅲの科目には出てきません。

Q. 同じ形式を集めれば受検回数は減りますか

A. テストセンター形式なら減る可能性があります。過去1年以内の結果を別の企業へ送れる仕組みがあるためです。自宅受検の形式は企業ごとに受け直しになります。

Q. 形式に合わせて志望先を選んでもいいですか

A. 選び方は個人の判断です。ただし企業と形式の対応が公表されていない以上、想定と違う形式が案内される可能性は残ります。準備を寄せる目的で使うほうが、外れたときの被害が小さく済みます。

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