持ち駒が減ったとき、追加応募をどう判断するか
この記事の内容は 2026-09-07 時点のものです。
確認できていない範囲:追加応募が通過率に与える影響は公開情報では確認できません。企業ごとの追加募集の有無・時期も公表されておらず、当サイトでも確認していません。この記事で扱うのは、追加応募に伴って増える受検の手間の数え方だけです。
持ち駒が減った時に迷うのは、「追加で応募するか」ではありません。ほとんどの人はもう応募したいと思っています。迷いの正体は、追加した分だけ増える受検の手間が読めないことです。
増える手間は企業の数ではなく、新しく増える形式の数で決まります。すでに受けた形式と同じなら、条件次第で受け直しになりません。
以下の引用と数字は、いずれも2026年9月7日時点で政府・提供元の公開ページを確認したものです。
目次
追加募集は珍しいことではない
追加で応募先を探すことに引け目を感じる必要はありません。企業側も採用予定数を埋めきれていないことが政府の資料に書かれています。
「企業が採用予定数を充足できたとする割合は近年減少し、直近(2025年卒)では3割台にとどまり、その理由としては、『選考応募者が予定より少ない』、『内定辞退が予定より多かった』等があげられている」(出典:内閣官房「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」)。
同じ資料は中小企業にも触れています(出典:同上)。「内定が本来出るべき10月1日の時点で必要な内定者数を確保できておらず、人材確保に苦しんでいる状況も見られる」という経済界からの指摘です。募集の側が閉じ切っていない、というのが公表された状況です。
就職活動が長引くのは、順番の問題でもある
同じ資料には、活動の長期化についての数字もあります。「就職・採用活動に、9カ月間程度以上の期間を要している学生の割合は、令和2年度の約3割から令和6年度では約5割へ増加している」(出典:同上)。
長期化の理由も書かれています。「学生が志望度の高い企業から内(々)定を取得するまで、就職活動を継続する傾向がある」という記述です。活動が終わったと考えるタイミングは「内々定をもらった企業の中から就職先を決定したとき」と「志望度の高い企業から内々定をもらった時」で合わせて約6割でした(出典:同上)。
日程ルール自体は「広報活動開始:3月1日以降」「採用選考活動開始:6月1日以降」「正式な内定日:10月1日以降」と示されています。出典は厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」です。追加応募は、この幅の中で行われる普通の動きです。
増える手間は「形式の数」で数える
ここからが実務です。追加応募で増える受検の手間は、企業の数では数えられません。
同じ企業から複数回の依頼が来る場合を除き、「1度の受検依頼に対して受検できるのは、1回のみとなります」と決まっています。出典はリクルートマネジメントソリューションズの「テストセンターに関するよくある質問」です。1社につき1回、が基本の単位です。
その1回にかかる時間は形式で決まります。大卒採用向けの検査時間は形式ごとに違い、一律ではありません。SPI3-U(性格・基礎能力)が65分、SPI3-UE(英語能力を含む)が85分、SPI3-US(構造的把握力を含む)が85分です。SPI3-USE(英語能力と構造的把握力を含む)は105分、ペーパーテスティングは110分です。出典はリクルートマネジメントソリューションズの「SPI3 料金・検査時間」です。
エントリー数から受検回数を逆算する考え方は何社エントリーすると、Webテストは何回になるのかに詳しくまとめています。
前回結果が使える条件と、使えない条件
追加応募の負荷を下げる仕組みは、前回結果送信しかありません。条件は「テストセンターに関するよくある質問」に書かれています。
「過去1年以内にテストセンター(オンライン会場含む)で受検したことがある方は、前回の受検結果を企業に送信することができます。前回の受検結果とは最新の結果となります。それ以前の結果を送信する、あるいは選択することはできません」(出典:同上)。
検査ごとの選択もできます。「以前受検した結果がある場合は、検査ごとに、前回結果送信をするか、新たに受検するかを選択することができます」(出典:同上)。一方で「一度『前回結果を送信する』手続きを完了した後に、取り消しはできますか」という質問には「できません」と答えられています(出典:同上)。
追加応募のたびに新規受検を選ぶ必要はない、というのがこの条件の意味です。どの回が送られるかは使い回すテストセンターの結果は、どれになるのかに整理しています。自宅で受ける形式の扱いは自宅で受けるWebテストは、企業ごとに毎回受け直しなのかを見てください。
追加応募を決める前に確認する4つ
- その企業の形式が、すでに受けた形式と同じか。同じならテストセンターでは前回結果送信の余地があります
- 最後の受検から1年以内か。有効期限は最後に受検してから1年間とされています
- 新しい形式が増えるなら、その検査時間を見る。65分と105分では準備の重さが違います
- すでに進んでいる選考の予定と重ならないか。面接と受検が同じ週に並ばないようにします
締切と形式を並べて残り時間を見るなら受検締切ダッシュボードに入力してください。入力がブラウザの外に出ることはありません。新しく増えた形式に手が回らない場合は、就活Webテスト解答ノートで中身を確認するという選び方もあります。主要17形式ぶんの解答をテキストで収録していて、買い切り2,980円・税込です。
よくある質問
Q. 追加で応募する人は少数派ですか
A. 政府の資料では、企業が採用予定数を充足できたとする割合は2025年卒で3割台にとどまるとされています。募集の側は埋まりきっていません。
Q. 追加応募すると受検が何回増えますか
A. 1度の受検依頼に対して受検できるのは1回とされています。ただしテストセンターでは過去1年以内の最新結果を送信できるため、増える回数は形式の重なり方で変わります。
Q. 前回結果を送ったあとに取り消せますか
A. 取り消しはできません。送信の前に送り先と内容を確認してください。
Q. 就職活動が長引くのは珍しいことですか
A. 9カ月程度以上の期間を要している学生の割合は、令和2年度の約3割から令和6年度は約5割へ増加したという調査結果が示されています。