ESにかける時間の決め方
この記事の内容は 2026-08-08 時点のものです。
確認できていない範囲:ES一本にかける時間の適量を示した基準は、どこにもありません。この記事の時間の幅は、就活全体の持ち時間から逆算して置いた目安です。その配分にしたら通過率が上がるかどうかまでは、当サイトには確かめる手段がありません。
「ESは一本にどれくらい時間をかけるものなのか」。周りが「3時間で書いた」「15分で出した」と言うのを聞くと、自分のペースがおかしいのかと不安になります。就活の序盤でよく起きる詰まり方です。
この問いに正解の時間はありません。決めるべきは一本あたりの時間ではありません。ESという工程に、就活全体の時間のうちどれだけ割り当てるかです。ESと面接は、回数を重ねるほど結果に出やすい工程です。Webテストは、通過しても評価が上がりません。落ちれば面接に進めないので、伸ばしても報われにくい工程です。だから配分の順番は「報われにくい工程を先に切り上げて、ESに時間を寄せる」になります。
ESにかける時間の上限をどう決めるか
上限を先に決めます。所要時間を見積もってから始めるのではありません。「ここで手を止める」を決めてから書き始める、という順番です。理由は単純です。ESは完璧主義に入るといくらでも粘れてしまいます。
上限の置き方は、テーマの種類で2つに分けると迷いません。
- 初めて書くテーマ(志望動機をゼロから、など):2〜3時間を上限に置く。内訳は構成に30分、下書きに1時間、見直しと削る作業に30分〜1時間、が組みやすい形です
- すでに別の企業で似た内容を書いたことがあるテーマ:30分〜1時間を上限に置く。ガクチカ・自己PRはここに入りやすい項目です
この「2〜3時間」「30分〜1時間」という幅は、後述する3段階(構成・下書き・見直し)を積み上げただけの見積もりです。選考の結果から逆算した数字ではありません。自分の書く速さに合わせてずらしてください。大事なのは幅の正しさよりも、始める前に上限が決まっていることです。
業界研究をやり直す必要があるテーマ(「なぜこの業界か」を書く場合など)は、上限内に収まらないことがあります。その場合は「書く時間」と「調べる時間」を分けて、調べる時間を別枠で確保してください。書きながら調べると、時間が計れません。
使い回しと書き下ろしの比率を設計する
比率は数えられます。ESの主要3項目(自己PR・ガクチカ・志望動機)のうち、骨組みを流用できるのは前の2つです。毎回書き下ろすのは志望動機だけです。この分け方で計算すると、使い回し7:書き下ろし3あたりが出発点になります。
ここでいう使い回しは、文章のコピペを指しません。骨組みを使い回して、中身の言葉を書き下ろす、という意味です。
- 自己PR:ベースは共通。エピソードの選び方と結論の言い回しだけ企業ごとに調整する
- ガクチカ:これも共通ベースを持ち、企業の求める人物像に合わせて強調する部分を変える
- 志望動機:ここはほぼ毎回書き下ろし。企業研究をしないと薄い文章になるため
使い回しを悪いことだと考える必要はありません。むしろ軸がぶれていない証拠です。一つの経験から複数の学びを引き出し、企業ごとの切り口で出し分けているにすぎません。ただし、コピペだと分かるレベルまで手を抜くと読む側にも伝わるので、そこは線を引いてください。
比率を先に決めておく利点は、時間の総量が見えることです。10社出すなら見積もりはこうなります。重い書き下ろし枠が3本、軽い使い回し枠が7本。どこに何時間必要かを先に押さえられます。
手が止まる原因は「テーマ」より「見積もり」
時間がかかりすぎて焦る原因は、テーマの難しさより「見積もりの甘さ」であることが多いです。「今日中に3社分終わらせる」と決めたのに、1社目の志望動機で詰まって1社分しか進みません。よくある崩れ方です。
対策は、書き始める前に「このESは書き下ろし枠か、使い回し枠か」を判定することです。書き下ろし枠を甘く見積もると、そのしわ寄せは締め切り前日まで消えません。使い回し枠だと分かっていれば、隙間時間の30分でも片付けられます。
3段階に分けた時間配分の型
一本の中の進め方は、3段階に切ると管理しやすくなります。
- 構成を決める(10〜30分):結論・エピソード・学び・志望先での再現性、の順で箇条書きにする
- 一気に書く(30分〜1.5時間):文章の綺麗さは気にせず、箇条書きを文章につなげるだけ
- 削って整える(20〜40分):文字数オーバー分を削り、抽象的な言葉を具体的なエピソードに差し替える
書き下ろし系のESはこの3段階をフルで通し、使い回し系は2と3だけで済ませる形になります。タイマーを使って「1.5時間経ったら一旦手を止める」と決めておくのがおすすめです。上限を決めても、計らなければ守れません。
直前に焦らないための逆算スケジュール
締め切り直前に慌てて質を落とすのが、一番もったいないパターンです。提出日から逆算して、「下書き完了日」を締め切りの2〜3日前に置きます。
- 締め切りの5日前:企業研究とエピソード選定を終える
- 締め切りの3日前:下書き(構成+一気書き)を終える
- 締め切りの1〜2日前:見直しと第三者チェックに出す
- 締め切り当日:最終調整のみ、新規で書かない
第三者チェックの相手は、友人や大学のキャリアセンターで構いません。自分では気づかない言い回しの癖や、話し言葉が混ざっているところを指摘してもらえるのが大きいです。この逆算が崩れる一番の原因は、同じ時期にWebテストの対策が重なることです。ESに時間を残したいなら、Webテスト側を先に短く終わらせるしかありません。当サイトが販売している就活Webテスト解答ノート(2,980円・税込・買い切り、主要17形式対応)は、そのためにテスト対策の時間を圧縮する道具です。空いた時間をESと面接に寄せる、という配分を作るために使ってください。