受検しているパソコンで、別の画面を開くとどうなるのか
この記事の内容は 2026-09-06 時点のものです。
確認できていない範囲:「どこまでが不正と判断されるか」の線引きは、提供元も公表していません。何が検知されて何が検知されないのかも公開されていないため、当サイトでは確認できていません。この記事に書いたのは、提供元が自ら公表している対策の内容だけです。
受検の画面を開いたまま、同じパソコンで別のウィンドウを出す。手元の資料を見る。この行為がどう扱われるのかは、検索してもはっきりした答えが出てきません。
理由は単純です。提供元が「何を検知しているか」を公開していないからです。公開されているのは、どういう対策をしているかという方針だけです。
目次
実施方法によって、監督の仕組みが違う
SPI3には実施方法が複数あります。料金・検査時間のページには、大卒採用向けの4つが並びます。テストセンター(5,500円・65分)、インハウスCBT(4,000円・65分)、WEBテスティング(4,000円・65分)、ペーパーテスティング(5,000円・110分)の4つです。出典はリクルートマネジメントソリューションズ「SPI3 料金・検査時間」です。
同じ65分でも、受ける場所が変われば環境の作りは同じではありません。提供元は不正行為防止の取り組みを公開しています。そのページは2022年11月29日付で、実施方法ごとに対策を分けて説明しています。出典はリクルートマネジメントソリューションズ「適性検査SPI3の受検時における不正行為防止の取組み」です。
リアル会場:持ち物が手元に残らない
会場受検で公表されている対策は5つあります。本人確認書類による身元確認、私物のロッカー保管、会場が支給する筆記用具の使用、監督員による会場巡回、退室時の筆記用具回収です(出典:同上)。
そもそも自分の持ち物を席に持ち込まない作りです。当日に必要なのは顔写真付き本人確認書類と受検票だけです。受検料は不要で、服装は自由と案内されています。出典はリクルートマネジメントソリューションズ「テストセンター 受検の流れ・基本情報」です。使うパソコンも会場のものなので、別の画面を開くという話が成立しません。
オンライン会場:人が見ている
自宅から受けるオンライン会場については、記述がもう一段具体的です。提供元は「WEBカメラを使用し、オンラインで監督員が監督。録画・AIではなく人による監督」と説明しています。あわせて挙げているのは3つです。本人確認書類のチェック、携帯電話やイヤフォンなどの持ち物検査、パソコン上で他のアプリケーションが起動していないかの確認です(出典:「適性検査SPI3の受検時における不正行為防止の取組み」)。
持ち込めるものも限定されていて、オンライン会場の当日の持ち物は3つです。顔写真付き本人確認書類、筆記用具(シャープペンシル、鉛筆に限る)、メモ用紙(A4、白紙に限り、合計2枚まで)です。出典はリクルートマネジメントソリューションズ「テストセンターに関するよくある質問」です。
必要な環境も、リアル会場より重くなります。オンライン会場で挙げられているのは、メモリ4GB以上、上り・下りともに10Mbps相当以上の回線、フレームレート10fps以上・解像度640×480以上のWEBカメラです(出典:同上)。「自宅だから緩い」という前提は、公表されている内容を読む限り成り立ちません。
なお提供元は、どちらの会場で受けても、テストセンターの受検結果として等しく扱われるとしています(出典:同上)。会場を選ぶ判断はテストセンターは会場とオンライン、どちらで受けるかに書いています。
WEBテスティング:中断すると問題が変わる
自宅のパソコンで監督なしに受けるWEBテスティングは、対策の書き方が変わります。公表されているのは2つ。1つ目は、初回アクセス時に不正禁止を確認するステップがあることです。2つ目は、中断後に再開した場合は問題が変わる仕組みがあることです。出典は「適性検査SPI3の受検時における不正行為防止の取組み」です。
「中断したら問題が変わる」は、実務としてそのまま効きます。そもそも画面を離れて戻ってくる運用が成立しにくい作り。同じ問題に戻れる前提で予定を組むと崩れます。
自宅受検が企業ごとに毎回受け直しになる点は自宅で受けるWebテストは、企業ごとに毎回受け直しなのかに整理しています。
公表されていないこと
何をすると不正と判断されるのか、その線引きは公表されていません。提供元が書いているのは対応の方針までです。「不正の兆候が見られた場合には、注意や受検の中断を行う」としています。そのうえで「不正行為発覚時には、受検依頼企業と連携し、厳しく対処していく方針」だとしています(出典:同上)。
また、SPI3のよくある質問では、不正行為の一つが挙げられています。「出題された問題を撮影・書き留めるなどして外部へ持ち出すこと、およびそのための行為」です。出典はリクルートマネジメントソリューションズ「適性検査SPI3 よくある質問」です。
マイ就活は、公表されていない検知の仕組みを推測して書きません。「これなら大丈夫」と書いてある情報を見かけたら、出どころが示されているかだけ確かめてください。同じ理由で、解答集の正答率という数字もマイ就活は掲げていません(解答集の正答率は誰が測れるのか)。
よくある質問
Q. 家族と共用のパソコンで受けても問題ありませんか
A. 端末の共用そのものについての記述は、提供元の公開情報に見当たりません。公表されているのは環境の要件です。オンライン会場ならメモリ4GB以上、上り下り10Mbps相当以上、WEBカメラです。マイ就活では確認できていないため、断定していません。
Q. スマートフォンで受検できますか
A. 予約画面と性格検査の画面はスマートフォンに対応しています。携帯電話には対応していません。タブレットは推奨環境外のため、性格検査の受検も会場予約もできないと明記されています。
Q. 通信が切れて中断したら、どうなりますか
A. WEBテスティングについては、中断後に再開すると問題が変わる仕組みが公表されています。テストセンターの会場受検はその場の運用。会場の案内に従ってください。
Q. メモ用紙は何枚まで使えますか
A. オンライン会場はA4の白紙、合計2枚までと明記されています。リアル会場では会場支給の筆記用具を使います。退室時に回収されると説明されています。